真実の道を選んで生きていきたい人のためのメンター
みしま そうすけ Sousuke Mishima

「心ある優しい医療がやりたい」
もともと私は、そのような想いを持って精神科医になった、はずでした。
ところが実際には、かつて医師を志したときに思い描いた優しい医療の実践とはほど遠い、厳しい現実が待っていました。

短い診療時間でたくさんの患者さんの「数」を診ることを求められる現代医療。患者さんとの対話は省略し、医者の「ひとり⾔」の時間といってもいいような診察。薬物治療ばかりに偏り、患者さんの主体性をないがしろにし、「病気」だけをみて「病いを抱えた⽬の前の⼈」をみない。今ここで患者さんが何を感じているのかさえ聞けない。そうした関わりが患者さんの傷を深める。

もしかすると⾃分のやっていることは、患者さんを元気にするどころか、患者さんの⼼や体、そしてその魂を、傷めつけているだけなんじゃないか。そのことに、うっすらと気づいていました。

仕事をしていてもやりがいは感じず、疲弊していくばかり。話が長く、何が言いたいかわからない患者さんに冷たくあしらってしまったり。目を覆いたくなるような悲惨な人生を送ってきた患者さんや、うつが長引き治療がうまくいかない患者さんに、医者として何もしてあげられず、淡々と同じ処方箋を出す。本当は自分は愛も優しさも何もない空っぽの人間なのかもしれない。こんな人間が医者になったのは間違いだったのかもしれない。

患者さんに罵声を浴びせられたり、夜になってくたくたになって職場から帰るたびに、燃え尽きた気持ちで何度も医者を辞めようと思いました。それでも⽬の前に患者さんがいる限りは仕事をしなければと思い、気づいたら⼼を⿇痺させ、感情を感じないようにし、機械的に淡々と業務をこなすような日々を送っていました。自分自身の人生も、どこかに置いてきたままで。

そんな時、ビジョン⼼理学と出会い、僕は「デッドゾーン」のワナに陥っていたことに気づきました。「医者」という役割の仮面をつけているせいで、どんなに一生懸命に頑張っても報われない、喜びを感じられない。そのうえ無力感を感じたくないから、弱い自分と向き合うのが怖いから、目の前の人にも自分自身にも心を閉ざすしかなかったのです。

でも、無力感も、相手や自分を責める気持ちも、怖れからくる観念は全て真実ではないと気づきました。それは自分のエゴが作り上げた幻想に過ぎないからです。

何が真実なのか。本物の自分とはなんなのか。ビジョン心理学は、真実は愛の道であることを、明確に教えてくれています。怖れからの行動を選択するか、それとも愛や優しさからの行動を選択するか。私は、幸せな人生を歩むために、愛や優しさからの行動を選択していくと決めました。

人は皆、多かれ少なかれ、人生の中で失敗や傷つき体験を重ねる中で、抱えきれなくなったたくさんのネガティブな感情や見たくない自分自身を切り離して生きていかざるをえないのだと思います。そして傷つきから守るために心の鎧を身にまとい、親や周囲からの期待や役割という仮面を外せなくなる。そして自分を切り離せば切り離すほど、自分が何者なのかがわからなくなっていく。たとえ周囲にはうまくいっているように見えたり、社会的な役割で立ち振る舞うことはできても、気づいたら「何かが違う。」「こんなはずではなかった」と虚しさを感じるようになる。

何もできないと怯えている自分、こんなことではダメだと責める自分、忙しく働いて気を紛らわそうとする自分、愛なんてないんだと嘆く自分。どんな自分も、でも全ては自分の一部。どんな人にも一人ひとりかけがえのない大切な存在価値があるのと同じように、自分の中のどんな声にも大切な意味がある。だから、たとえどんなに問題だと感じても、目の前の人にも自分自身にも、まずは優しく「ようこそ」と迎え入れたい。否定したり見ないふりをするのではなく、優しく愛の眼差しを向けてあげることで、はじめて仮面を外し、心の鎧を脱いでいくことができるようになるのではないかと思うのです。

愛のある優しい眼差しがあると、どんな問題にも、その背後には大切なギフトが隠されていることに気づきました。そしてどんな人にも、生まれ持った素晴らしい輝きが必ずあるのです。それが、傷つき体験を重ねる中で、何重にも身にまとった心の鎧や仮面のせいで、その本来の輝きが見えなくなってしまっているだけなんだと思うのです。でも、真実の人生を生きる選択をし、問題の背後にあるギフトが姿を現したとき、バラバラになっていた「私」を一つ一つ統合していくことができて、本来の輝きを取り戻すことができるようになる。僕は、そのギフトを、輝く本来のあなた自身を、あなたと一緒に探していきたいと思っています。

たとえどんなに不器用でも、真実の道を生きようとするいのちは、全て愛おしい。

そのような道を一緒に探究し支えあって共同創造してゆける仲間と出会いたい。そう思って、私はメンターになる決意をしました。

メンターとしてのミッション

様々な⼼の傷によって切れてしまった本来の⾃分自身とのつながり。
あきらめてしまった⼤切な⼈や社会とのつながり。
セクシュアリティを通じた本来の生きる喜びとのつながり。
⽬には⾒えないけどすべての存在の背後に必ずある「いのち」の働きとのつながり。

かつての⾃分のように、たくさんのものを断ち切って「デッドゾーン」に陥ってしまったような⼈が、
気づきと癒しのプロセスによって、切れてしまったさまざまなつながりをもう一度結んでいく。

一緒にそのプロセスを歩んでいくメンターに私はなりたいと思います。

プロフィール

若い頃から何をしても失敗ばかりで、不器用で自信がなく、周囲とも馴染めず、なんのために生きているのかもわからないまま、生きづらさを抱えながら悶々としていました。

しかし様々な他者や世界と出会い、対話し、自己探求と癒しのプロセスを重ねることで、なれないものになろうとして必死にもがいていた執着を手放しました。

そしてそれまでずっと好きになれなかった、ありのままの自分自身を、やっと受け容れ始めることができました。

本職は精神科医で、普段は心療内科クリニックに勤めており、精神疾患を抱えた方々への治療を行っています。
ですがもちろん、このメンタリングでは医療行為を行うことはありません。

クライエントの皆様が、より幸せに生きていくために、さまざまな心理療法を統合した心の成長と癒しを目的としたセッションをおこなっていきます。

セッションにおけるキーワードは「物語」×「身体」×「多声性」です。

気づき(アウェアネス)を大切にしていますが、感じたくないものを無理やり感じさせようとしたり、過去の話の詳細を話すように強要することは決してありません。一人ひとりのペースや段階に応じて、安全を第一に考えたトラウマ・インフォームドなケアを心がけており、そのためにはポリヴェーガル理論と呼ばれる自律神経系へのアプローチやイメージ療法、セラピーカード、ツボを利用したタッピング、眼球運動、ヨーガ、アートや音楽やダンス、カカオ、セラピューティックなタッチなども同意を得た上で有効なものはなんでも活用しています。それによりレジリエンスや自己治癒力を最大限に引き出します。

また、ホリスティックなセクシュアリティ教育に情熱があり、それは自分にとってライフワークだと思っています。

夢は、いのちの働きに目覚める生き方を共に探究し、共同創造を大切にしながら生きる喜びを分かち合えるような仲間と出会い、コミュニティを創ること。そしてイキイキとした情熱と優しさに溢れる世界が広がっていくことです。

サービスと活動エリア

【メンタリングセッション】

オンラインセッションにて全国対応いたします。
関東圏にお住まいで対面セッションご希望の方はご相談ください。

連絡先

ホームページの申し込みページになります。
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